梅ボシ。

陣痛中に
痛みとは別の事を考えれば少しは楽になるんじゃないか？と考えついた。
最初は今この苦しみは人生の中のほんの一瞬
て事で何秒なのかと数を数えていた。けどやっぱり痛い。
歯をくいしばりながら頭に出て来たのが
ドラえもん。
頭の中のドラえもんがポケットから道具を探しはじめた。
きっとアタシの為に痛みを和らげる道具を探してるんだぁ。って
その時のドラえもんはかっこいかった。
けど
ドラえもんが道具を出してくれようとしたそん時に
ふんぎゃーってよし子が産まれて。


そんなんこんなんで
生命の誕生の時
産んでる母親は現実と妄想の間にいるもんで

側にいたデイビットは感動して涙してたのだけど
アタシは
痛みと闘い終えたスッキリ感と無事産まれた安心感と。
そんな闘い終えたアタシに助産師さんが
『次はもっと早く産む事出来るはずよ』て

アナタ、今やっと痛みから解放されたのに次はて。


つづく